「がんばっている親」と「笑っている親」~いま、ファザーリングを考える~

青森・秋田・岩手・宮城・福島・山形の東北6県に「笑っている父親を増やしたい!」

家族や地域の笑顔を育むライフスタイルとなる東北ならではのパパスタイル創る!を活動方針としているNPO法人ファザーリング・ジャパン東北です。

東北6県+関係者リレー日記

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、福島の横田智史(よこた・さとし)です。

ファザーリングジャパン東北設立ファーラムを開催し、早1ヶ月が過ぎました。

本当に月日が流れるのは早いものですね。

私は、保育・教育事業を仕事としていますが、昨年度末に会社を退職してから起業準備期間ということもあり、4、5月は生活スタイルが一変しました。

本当に来る日も来る日も、自分の精神面との戦いでした。

それは、朝、妻が出勤で先に家を出ると、朝食の片付けや息子の学校登校までの時間、そして掃除や洗濯、洗濯物干しや洗濯物たたみ、アイロンがけにお風呂洗い、、、

要は、専業主夫です。

そこからまた大きな気付きを得ることができました。

(全国的に専業主夫(男性)という生き方も増えてきてはいますが、多くは専業主婦(女性)だと思います)

ボクはその専業主婦の大変さが(すこし)理解ったような気がしました。

「家事・育児」をすることはもちろん大変なんですが、それと「会社勤め」の

大変さを比較しても、比較しきれないもの…違う感じを受けました。

起業準備ももちろんすごく大変だったのはありますが、掃除や洗濯、子どもの世話など同じことの繰り返しの毎日。

そして、社会とは切り離された感覚、電話やメールもなく、「人」との関わりがない日々…

家事自体が大変というより、そういった状況下で

「自分の気持ちをどういう状態で居ればいいのか」

「どういう気持ちで毎日の家事・育児をこなしていけばいいのか」

…そんな心理状態でも、子どもが帰ってきたら容赦なしに子どもは振る舞います。

母親はまた「子どものために…」と、がんばるわけです。

これが本当の意味で大変なことなんだ…

自分自身なかなか浮かない気持ちの中で、そういった気持ちを改めて考える貴重な機会になりました。

ボクは息子が生まれたとき育休は取得できませんでしたが、腎臓に障がいをかかえながら生まれ、レーザーを浴びながら1ヶ月間保育器の中で、ムクムクッとした動きだけする「赤ちゃん(息子)」の姿に、涙したこともあれば、その保育器のそばからずっと離れずにエールを送っていたことを思い出します。

やっと抱っこできたのが生後1ヶ月後でした。

初めて我が子を抱っこしたときは「フワッ!」とした感覚。

イメージしていたよりものすごく軽く、腫れ物にさわるように。

そ~っと、そ~っと、慎重に…慎重に、と。

ぎこちない抱っこをしてたことは(笑)、7年経っても覚えているものです。

「抱っこしてみないとわからない」感覚なんですね。

何でも「やってみないと結果はわからない」かのような。。。

そういった意味でも、世間で話題にもなっている「男性の育休取得」は、とても大きな意義あることだと思っています。

本当に今しかできないことでもあり。

子どもにとってもそれは(意識は追いついてなくても)一生身体に染み込まれるものであること。

もちろん・・・

家庭経済の不安。

心配から取得に踏み込めないことなどの理由はあると思います。

しかし、赤ちゃんを産んだばかりの女性の身体的・精神的状態は日常の状態とはチガウことくらいは理解できると思います(理解することが必要です)

さらに、生まれたばかりの赤ちゃんに対してだけではなく、妻に対しての男性(夫として父親として)のサポートは必須になってくると思います。

また、共働き世帯も増えていることから、多くの女性が男性と同じように働いているわけです。

ワーキングマザーとして仕事も家事も育児も、、、となれば、考えている時間もないくらいだと思いますが。

やはりそれはそれで

「自分の時間がない」

「ゆとりある時間がない」

「リラックスする時間がない」

など、精神的なダメージとなり体を壊しかねません。

ファザーリングジャパンの「ファザーリング」とは

「父親であることを楽しむ」ことです。

それは、「家族」という一番小さな社会で、自分を高めていくことでもあります。

簡単なことでもなければ、難しく考えすぎることでもありません。

10年前に比べれば、

『「イクメン」なんて、当たり前』…そう思う人もかなり多いと思います。

特にボク世代または20代ではそうだと思います。

ファザーリングジャパンとしても『「イクメン」という言葉を早くなくしたい!

それが当たり前の世の中になってほしい』…そう願って活動しています。

では、もう一度…

「笑っている父親でいよう!」です。

「義務感」(だけ)ではなく、その当たり前の中で笑っていること…

そのための手法、家族の役割等々は多様ですし、他人(ひと)が決めることではありません。

また、冒頭の話のように「がんばっている母親」をしている奥様にも「笑っている母親」になってもらえる。

笑っている父親は、影響の輪を拡げていくことができます。

そして何より「生まれてきた子ども」にとって、

一番身近にいる父親(母親)から

「よく生まれてきたね~」

「ニコニコして可愛いね~」

「おなかが空いたんだね~」

「泣かないでね~パパとママはここにいるよ~」など愛情たっぷりの語りかけ、

抱っこされたときに感じる人のあったかさやぬくもりなどの愛着形成…

それらは、人生で最初に受ける最高の「教育」なのです!

ということで今回はここまで。

またこれからも保育や教育(家庭、保育園(幼稚園)・学校、地域)などの話題も

盛り込んで次回もお話しさせていただきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

リレーは、アドバイザーであり、全国父子家庭支援連絡会 (宮城県父子の会)の村上 吉宣(むらかみ・よしのぶ)さんにバトンタッチ!

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