父子家庭と女の子の子育て ※生理について

青森・秋田・岩手・宮城・福島・山形の東北6県に「笑っている父親を増やしたい!」

家族や地域の笑顔を育むライフスタイルとなる東北ならではのパパスタイル創る!を活動方針としているNPO法人ファザーリング・ジャパン東北です。

東北6県+関係者リレー日記

 

 

 

 

 

 

こんにちは、アドバイザーを務めさせて頂いております、全国父子家庭支援ネットワーク村上吉宣(むらかみ・よしのぶ)です。

今日は相談の多い、女の子の子育てについて書いてみようと思います。

パパと娘というと小さいころは

「パパ大スキー」

「大きくなったらパパと結婚するー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、年頃になると

「パパが入った風呂には入らない」

「一緒に洗濯しないで」

「パパが座ってたソファにファブリーズ」

涙なしには語れない。。。そんなエピソードが語られます。

そんな話は父と子で暮らす父子家庭であっても当然あります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、そうした父子家庭のパパは「子育て、家事、地域活動」の全てを妻に任せ、完全に仕事に専念していた経緯を持つ方から多く聞かれます。

逆に「子育て、家事、地域活動、仕事」と幼少期の頃より行っていたパパと娘は?

実は扱いはほとんど変わりません(笑)

女の子ネットワークは恐ろしいもので幼稚園、保育園、小学校、中学校と進む中で様々な文化に染まっていきます。

文化とは恋愛ドラマ、音楽、少女漫画、そしてインターネットの情報が相まって女の子同士のネットワークで「ふつう」が作り上げられていきます。

更にその情報は父子家庭にはいない、よそのママとの楽しい会話の中で更に強固なものとなっていく。相当、手ごわいなと思います。

例えば「〇〇ちゃんと〇〇ちゃんはねー」とか「〇〇ちゃんのお家ではねー」・・とか「誰か」と「回り」と自分を比較して平均値、つまり「ふつう」を振りかざしてくる娘。

もちろん、その子の性格にもよりますが多いように感じます。

そんなとき父子家庭のパパは悩みます。

手ごわい「ふつう」という価値観に対する「こたえ」を持たない方が多いからだと思います。

この問題には「正しい」やりかた、「即効性のある対策」は存在しません。

日頃の娘との会話や娘に対する振る舞いで少しずつほぐされていくものだと私は考えています。

例えば我が家の例を出してみます。

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◎生理について

我が家では小学校1年生くらがいから女の子の体の変化について書かれた漫画から入りました。

そこをきっかけに会話の中で当たり前のように入れ込みました。

◆パパ

「小学校3年生くらいになるとねー。女の子の体が大人になっていくんだけどねー。お股から血が出てきたり、胸の辺りが痛くなったりするけど成長の一環だから変化があったら教えてなー」

〇むすめ

「そうなんだー。わかったー。」

うちの娘の場合は普通に会話が出来ていました。

ただ学校で女の子友達の会話で新たな価値観を仕入れてきます。

〇むすめ

「パパがさー。女の子の生理のこと話すのってデリカシーないと思うんだけど・・・それにさー友達が言ってたんだけどさー。そういうのって何か嫌な感じするよねっていうのね。それ聞いてさー何か、よくわからなくなっちゃったんだよねぇ」

◆パパ  ※心の声:来たなデリカシー無い攻撃

「なるほどね。複雑な気持ちがあるんだね。ただね。パパはこう考えるのさ。パパである以前に親が娘の体の変化に対して気を配っていくことは親として普通のことだと思うのね。だって突然来たらビックリするでしょ?準備しとかないと慌てちゃうじゃない?だからこそ家庭内で親が子どもと成長の話をすることは当然のことだと考えるな」

〇むすめ

「そっかー」

◆パパ

「ただね。家にはママがいないからさ詳しことは女の人に相談するのが一番だとはパパも思うな。不安に思ったり困ったりした時、パパが分からないこともあると思う。何かあったら時には保健室の先生と女性の先生に相談したらいいよ。その辺りはパパが話を通しとくから」

〇むすめ

「そっかー。そうだねー。わかったー!」

◆パパ

「そそ。そんな深刻なことじゃないから。そうだ!今度、いつ生理がきても良いように準備グッズ買いに行こうか!可愛いポシェットにサリタニーパンツってのとビニールとナプキンなるものを詰めておくと良いらしいから。どんなのかはパパよくわからないから売り場の人に聞いてみよう!」

〇むすめ

「可愛いポシェットー!!いくー!」

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正直、パパ単体では太刀打ちは不可能です。

何故ならパパは「生理」を経験したことはありませんし体の変化も経験したことがないからです。

ただ周囲を見回してみると力になってくれる味方が沢山います。

例えば学校の先生、保健室の先生、娘の友達のママさんがいます。

とはいえ女性に生理のことを相談することに抵抗感を覚える男性は多いでしょう。

では何故、抵抗感が生まれるのか?

恐らく洋服を買っているところ、髪の結い方、ゼッケンの付け方を聞くことには、これほどの抵抗感は生まれないはずです。

では何故か?

それは「異性のことである」という考え「性的なことである」という考え方があるのでは?と私は思いました。

そうした素振りは女性に敏感に察知されてしまいます。

まず僕達、父子家庭は「揺るがない軸」を持つ必要があるんです。

それは父親である前に「親」であること「親として娘の子育てで悩んでいる」でも現実的に男親では手の届かない課題を解決したい。

そして娘の不安を、困りごとを払拭してあげたい。

そんなシンプルな思考を持つことなのではないだろうかと考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ・・・とは言えなかなかのハードルの高さではありますから、どうしても周囲の力を借りることに抵抗感を強く感じる方は児童相談所へ相談、または行政の保健師さんに話を聞いてもらうところから始めてみても良いかもしれません。

と・・偉そうに書いてますが私も悩みましたよ。

ひとり、ひとり人間が違うので一概にこうしたほうが良いとは言えないのが正直なところ。

パパと娘で目の前にある課題を解決して行く為に上手に人の力を借りて行く修行だと思って向かい合ってみましょう!だって仕方ない父子家庭なんだもの。

次回は「娘の恋愛」について書いてみようかなと思います。

気分が変わったら別ネタになるかもしれませんが(笑)

最後までお読みいただきありがとうございました。

リレーは、監事であり、シングルマザーの竹下小百合(たけした・さゆり)さんにバトンタッチ!

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