最近感じた事 言葉のチカラ

どうしてもこのテーマで書きたくなったので、禁忌を破って登場しました。

そのテーマとは

「イクメン・キラー」

 

 

 

 

 

実はつい先日、とある自治体の職員研修の時に担当さんとお昼をご一緒したのですが、その時のエピソードがちょっと印象に残っていまして。

~以下 回想~

担「ごとうさんは家事もやられてるんですよね~」

後「無理しない程度にですよ」

担「いや、僕もそういう思いはあるんです。でもね…」

後「なにか問題でも?」

担「実は、嫁の一言一言がキツくて…。毎日こんなことやあんなことがあって、最近やる気がなくなってきて、結局家に帰りたくないから残業しちゃおうかな…てなるんですよね」

~回想 ここまで~

担当さんの奥様は半年前に第2子を出産し、今ちょうど育休中とのこと。この担当さんも、話を聞くととっても素敵なイクメンさん。子どもの話になると、スマホを取り出してもうニヤニヤがとまりません。
※まるで僕を見ているようです(笑)

趣味で何かのサークルにも所属しているらしく(何だっけ。一緒に食べたラーメンが美味すぎたので忘れてしまった…)、いわゆる「サード・プレイス」をお持ち。ワーク・ライフ共に二兎を得るように動いております。

でも、そんな彼が何でこんなことになっちゃうのかな。家族のことが誰よりも大事で、積極的に家庭参画しているのに。

で、ここからは、その担当者さんから聞いた話をもとに。

~以下 イメージ~

※お皿を洗ったあと
ママ「ちょっと~、汚れこびりついてんだけど。ちゃんと洗ったの?!

※オムツ交換時にドタバタして飲み物こぼしてしまった
ママ「だから立ってやれって言ったでしょ!こうやって私の仕事増やすの?!

※夜中に子どもの寝かしつけに失敗
ママ「※言葉ではなくため息
「※独り言を聞こえるように あ~!ムカつく!」

※家で「疲れた」と言っちゃったとき
ママ「いいよね、外で働いている人はさ!あたしは出来ないのに!

~おしまい~

今日も日本全国どこかで、ファザーリング・ジャパンのメンバーが多分口にしていると思いますが、所謂イクメンの最重要ミッションの一つが「妻のケア」だと思っています。

何よりもですよ。チャペル婚の人は「悩める時も何とかの時も、共に~」って誓ってるじゃありませんか。
※別にチャペルじゃなくてもそうだけど

でも、パパだって超人じゃない。

時々折れることもあると思うんです。

その一つの要因が、大好きな人、大事にしたい人とのやり取りであれば尚更。

パパ自身に、家庭も大事にしていきたいという思いがあるのであればなおのこと。

イクボスとかワークライフバランスの話を企業でする際も、こうした点をお話をします。

その人にとっては何てことない一言で、深く傷つく人がいるかもしれないと。

その人には出来ても、それは万能の方法ではないと。

そんなつもりはなくても、受け取り方は100人いれば100通りあると。

だから、「部下の思い」を聞く事ってすごい大事なんですよね~って。それによって、部下が活きるかそれとも…ということも左右されますから。

部活動とかもそうですよね。

一昔前の「スポ根」「スパルタ」って、頭からの否定と結びつくことも多いじゃないですか。

「何でできないんだ!」「努力が足りない!」「死ぬ気でやれ!」とか。

でも、2015年、箱根駅伝を制したことが記憶に新しい青山学院大学の原監督の著書にはこんなことが書いてあります。

>書評より引用>
青学が初優勝した時、非常に感銘を受けたのが、選手全員がのびのびしていて、自分の言葉できちんとマスコミに受け答えする余裕があったこと。選手の自主性、個性を認め、その上で高いレベルでチームワークを機能させていたチームビルディングができていたのだな、と受け止めました。

しかし、青学のようなチームは非常に珍しいのです。今も昔も、実業団チームであろうと大学、高校であろうと、長距離陸上のチームは禁欲的で軍隊のようなチームが散見されます。入部すると角刈りが必須で、TwitterなどSNSも禁止、トレーニング中の私語も禁止、監督には絶対服従、体罰でのペナルティ等々、入部した選手にはまるで修行僧のような生活が待っています。

前著、そして本書を通じて、原監督は一貫してこうした旧態依然とした前時代的なトレーニング法を完全に否定します。戦後しばらく厳しい時代を生き抜いてきた若者には通じたとしても、2016年現在、「走れ走れ!」といった根性論や軍隊式メソッドがフィットしていないのは、誰の目にも明らかです。ビッグマウスな原監督が、ストレートな文章で明快に言い切るのは読んでいて非常に痛快なのです。

きっと、監督が「選手のチカラ・個性」を信じて任せたからこそ、そして「かくあるべき!」マネジメントを脱却したからこその結果なのかなと。

考えてみたら優勝チームって、練習風景が仲良さそうですよね。どのスポーツでも。

で、こうしたことって、パパとママのやり取りにも言えるのかなって。

ママを助けたい!二人で子どもを育てていきたい!

そんなパパにだって、色々なものが蓄積していくと思うんです。とくに言葉のダメージは大きい。

でも、仕事や地域の男女観(男は強く!男は仕事!みたいな奴)など、色んなものに縛られちゃって、もうブラックアウト寸前まで行ってしまっているパパもいると思うんです。
※経験済

よく、長時間労働の温床は「家に帰らない男性」と言われますが、彼らの中には「帰りたいけど帰るのが辛い」という人もいるはず。そしてそれが「自分も子育てしたい!」という人に起きているのであれば、これはちょっと…と思います。

勿論、ママが大変なのは本当に良く分かります。特に産後なんて、色々なものが制限されます。

寝れない・食えない・思ったように動けない。

だからこそ、もし、パパに「俺も!」という光が見えるのであれば、「パパをうまく巻き込む」ことをお伝えしたいです。

もちろん、ママとはパパとは視点が違うので、「私が思ったように動かないからイライラする!」という思いを抱かれる方もいるだろうと思います。

多分すごくもどかしいと思うんです。見ていてホントにどんくさくてイライラすると思うんです。もし産後であれば、寝顔もご飯食べる顔も、全部が一時「あたしは出来ないのに!」とムカつくと思うんです。

でも、だからといって「私がやった方が早い!」と動いてしまったり、否定やため息で入っちゃダメ。パパは経験値がきっと足りないだけなんです。

ドラクエとかで仲間になった直後のキャラって、弱いじゃないですか。でも、育ってくるとラスボス戦で獅子奮迅の活躍を見せたり。あれと一緒です。

やらせてみてください。子どもと同じで。

パパはどうしたいの?と聞いてみてあげてください。部下と同じで。

やってほしいことを明確に伝えてみてください。出来るだけロジカルに。

そして、何か助かったときは「ありがとう💛」の一言を添えてみてください。その上で「でもこうしてもらえるともっと嬉しいんだ」と伝えてみてください。

出来たら笑顔で。いや、なるべく笑顔で。

そうして上手く掌で転がしちゃってください。

きっと、そんなパパなら、もっと応えてくれると思うし、ますます家庭を楽しくしてくれるのではないかと思うんです。

ただ、最後に。

だからと言ってパパが「どうせ優しくしてくれるから気抜いてみるか~」とか「ママがフォローしてくれるからテキトーでいっか~」みたいなことをやっていいんだ!という理由にはならないし、ましてや言葉遣いが気遣いなくなっていいなんてことではありませんので、ご注意を。親しき中にも礼儀ありです。

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