笑いたくても笑えないパパの笑顔を取り戻したい!
青森・秋田・岩手・宮城・福島・山形の東北6県に「笑っている父親を増やしたい!」
家族や地域の笑顔を育むライフスタイルとなる東北ならではのパパスタイル創る!を活動方針としているNPO法人ファザーリング・ジャパン東北です。
東北6県+関係者リレー日記
こんにちは、アドバイザーを務めさせて頂いております。
全国父子家庭支援ネットワークの村上吉宣(むらかみ・よしのぶ)です。
中学3年生の息子と中学2年生の娘を育てるシングルファザーです。
私がファザーリングジャパン東北のアドバイザーとして関わりを持たせて頂いている目的・・・
それは「笑いたくても笑えないパパと子ども達の笑顔を取り戻したい!」です。
少しだけFJの理事の皆さんとは毛色が違う立ち位置から
「イクメン・イキメン・イクボス・イクジイ・ケアメン」の必要を発信していきたいと考えています。
実は・・・私自身、反イクメンの考え方を持っていました。
なぜなら父子家庭は24時間営業で子育て、家事、地域、仕事を当たり前の実務として行っている訳で世の父親達がこぞって、キャラ弁作りました!
ゴミの移動してきました!
子どもを風呂に入れておむつ変えました!
とか意気揚々と発信しているのを見て嫌悪感を感じていたからです。
そういう私は乳幼児のころから1人で2人の子ども達を育ててきました。
息子は2度の血液の癌(白血病)を患う病弱の子でした。
当然、仕事は出来ず生活保護のお世話になった10年間を経験してきました。
困窮する中、私は多くの立ち上がりたくても立ち上がれない。
笑いたくても笑えない父子家庭のお父さんと子ども達と関わりを持ってきました。
・難病を抱えながら何とか子育てをしている父子家庭
・鬱病を患いながら生きたくなったり、死にたくなったりしながら子育てをしている父子家庭
・交通事故で足を失った翌日に妻が家を出てしまい父子家庭となった家庭
・妻を乳癌で亡くし途方に暮れていた父子家庭
・妻を津波で亡くした父子家庭
・病気を持つ子どもを育てる中で夫婦関係にすれ違いがおきて離婚してしまった父子家庭
なかには自ら命を絶ってしまった父子家庭の友人もいました。
彼等は、そして僕も同様に思いました。
「なんで父子家庭には支援制度が存在しないのだろう」
「なんて子育てしながら生きにくい社会なんだろう」
支援制度の格差に関しては、アドボカシー活動が実り全ての法改正を実現させることが出来ました。
児童扶養手当から始まり、遺族基礎年金、技能習得支援、就労支援、貸付金制度と福祉6法の一つである母子及び寡婦福祉法を母子及び父子並びに寡婦福祉法へと改正してきました。
更に求職困難者雇用開発助成金の対象も父子家庭へ拡充できたことも含め、一定の結果を出すことが出来ました。
しかし「父親にとっても子育てしながら働きやすい社会の実現」に関しては法改正でどうにかなるものではありません。
少しずつ、少しずつ社会の雰囲気を変えていくお父さん達の取り組みが公のものとなり、更には相乗効果として女性の社会進出へと繋がっていく良い循環に結果を出し続けて行かなくてはならないと考えています。
つまり・・・
私にとって父親支援と父子家庭支援は表裏一体の物であり、子どもの貧困問題や次世代育成、結果として少子高齢化の社会問題へ対する処方箋小一つとなっていくと期待しているのです。
私はファザーリングジャパン東北の活動が、ゆくゆくは・・・
「家族の在り方、地域の在り方、労働環境の在り方、そして夫婦の在り方」
いろんなありかたが認められる「わたくし」として生きることが男女ともに認められる社会へと波及していき、結果として「ひとり親家庭にとっても、父親にとっても、女性にとっても子育てしながら生きやすい、働きやすい社会」になっていくと期待しています。
そうした社会を実現して行く為、私は父子家庭のフィルターを通した視点からアドバイザーとして携わらせて頂いているのです。
「イクメン・イキメン・イクボス・イクジイ・ケアメン」の社会提案活動がパフォーマンスとして終わらないよう。ニヤニヤしながら爆弾投下していくのが私の務めであると思ってます。
※父子家庭への支援拡充を求める活動の参考記事
◇イーウーマン 父子家庭について意識したこと、ありますか?
◇日経DUAL 父子家庭のパパは最後までSOSをださいない。
◇【ドリプラ☆東北魂2013】「子育てをしながら働きやすい社会の必要性」
最後までお読みいただきありがとうございました。
リレーは、監事であり、夫婦問題カウンセラーの竹下小百合(たけした・さゆり)さんにバトンタッチ!